【大相撲名古屋場所】千秋楽結びの一番を見て感じたこと

大相撲名古屋場所が昨日千秋楽を迎えました。

結果は、結びの一番大関照ノ富士との相星決戦を制した横綱白鵬が45回目の幕内最高優勝(16回目の全勝優勝)を果たして幕を閉じるという形になりました。

私自身、大相撲観戦はかれこれ10年以上していますが、

久しぶりに千秋楽相星決戦を見て思うことがあったので少しだけ書いていきたいと思います。

今場所は、

大関照ノ富士の横綱昇進をかけた場所

横綱白鵬の6場所連続休場からの進退をかけた場所

ということで場所前から2人にはかなり注目がされていました。

そんな2人は、ともに星を落とすことなく14連勝で千秋楽を迎えます。

先場所から安定感のあった照ノ富士はまだしも、まさか白鵬が無敗で千秋楽まで来れるとは全く思っていませんでした。

千秋楽までの相撲内容を見ると、

照ノ富士はやはり安定感のある相撲で14日間を通して危ない相撲はほとんどなかったように思います。

13日目に勝った時点で横綱昇進はほぼ当確だったと思いますが、相撲内容も横綱になるにふさわしいものを見せていたと思います。

一方の白鵬は、序盤戦特に3日目あたりまではすべて負けていてもおかしくないような内容でした。

やはり右ひざの怪我の影響が大きく、

引き出しの多さと身体能力、そして少しの運で何とか勝ちを拾っている、そんな印象でした。

しかしそんな序盤戦を乗り越えて勢いづいたのか、中盤戦以降は上位陣相手に隙を見せずに尻上がりに調子を上げていきました。

14日間の2人の相撲内容を鑑みて、

千秋楽結びの一番を迎えるにあたって、両者ともに今の状態でのベストが見られるだろうということは思っていました。

私の中では、照ノ富士が勝つとしたら四つに組む展開、白鵬が勝つとしたら早い展開からの左上手を取る展開という予想でした。

とはいえ、今の手負いの白鵬に照ノ富士相手に早い展開に持っていく力はないだろうという風に見て、最終的には照ノ富士の勝利を予想していました。

ここから千秋楽結びの一番について話していきますが先に言っとくと、

いろんなとこでよく言われる横綱の品格だの日本の文化だのという話は今更するつもりはありません。

勝負事なので、裏を返せば勝ちへのこだわりや執念もまた美徳であるということで

その辺はそれぞれの考えでいいと思っていますので。

そんなことよりもこの結びの一番を見て強く感じたことがあります。

それは

“この2人の相撲とそれ以外の力士の相撲の差”

です。

この2人の結びの一番の内容は、優勝をかけた一戦にふさわしい見ごたえのあるものでした。

白鵬の立ち合いのかちあげ

照ノ富士の前まわしを取りに行く立ち合い

距離を取ってからの両者の殴り合いのような張り手

そこからの右四つ

最後は上手投げで揺さぶってから

強引に小手に振っての小手投げ

決して長くない時間で目まぐるしく状況が変わりましたが、張り手からの差しで争いや組んでからの上手投げさらに小手投げなど、常に白鵬が先に攻めていたのが勝負の分かれ目でした。

もし組んだ後少しでも止まっていたらいくら左上手を引いていたとはいえ、がっぷりの状態で照ノ富士に勝つのは今の白鵬には厳しかったでしょう。

私の予想が外れる結果となりましたがそれ以上に、

仕切りの時の2人の気迫や立ち合い前のにらみ合い

そして激しい技の応酬

最後まで勝負の行方が分からない緊張感

まさにお金を払ってでも見る価値のある相撲であると思いました。

そして同時に、こういった相撲を見るのはこの一番がとても久しぶりだったというのも思いました。

この2人がいない間も当然大相撲は開催されてきましたが、

今回の一番を見ることで、改めて2人とそれ以外の力士の差を感じてしまったわけです。

あえて差と言ったのは、単純に実力だけではなく

逆境を乗り越える精神力

一番一番にかける気迫

どんな結末が待っているのかという期待感

すべてにおいてほかの力士にはないものを持っていると感じたからです。

昔を振り返るのはあまり好きではありませんが、

私が1番大相撲を見ていた10年ほど前は、

横綱でなくとも上位陣には個性や意外性を持った力士

下位にも勢いのある若手がいて

そういった力士が大関や横綱と対戦すると

気迫や意外性を見せてくれたり

なにかやってくれそうな期待感があったり

見ていて本当にお金を払う価値のある取組が多かったです。

そんな10年程前と比べると

白鵬は年齢による衰えとひざの怪我

照ノ富士は両ひざの古傷

こんな満身創痍の2人にさえ差を感じてしまう今のほかの力士たちの取組は

やはり昔よりも価値の低いものになっていると言わざるを得ません。

2人もあと数年でいなくなってしまうでしょうから、

その時までに昨日の千秋楽結びの一番のような相撲が取れる力士が現れてほしいです。

そして、また本当にお金を払う価値のある取組が増えるといいですね。

少し長くなりましたが、

昨日の千秋楽結びの一番を見て、なんだかんだ素直に2人の取組に感動したのと

今後はこの2人がいなくなってしまったらどうなってしまうのかという話でした。

それではまた。

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